広瀬地区活性化推進委員会 青色防犯パトロールを開始 複数企業からなる団体は県下初

福山市加茂町に本社・事業所を置く企業家らでつくる加茂町広瀬地区活性化推進委員会青色防犯パトロール事務局(福山市加茂町中野243-1、粟木原明人会長=㈱六共社長、26社、電084・970・2360)はこのほど、広瀬地区を巡回する青色防犯パトロール団体として許可された。複数企業からなる団体に青パトの許可が下りるのは県下初という。巡回用の軽自動車とバイク=写真、制服や制帽などの備品を完備し、12月16日〔土〕午前10時から出発式を行う。以後週2日、午前7時からと11時から、午後6時からの3回で同地区内約7kmを巡回パトロールする。
 同団体は、年々過疎化及び少子高齢化が進む同学区を支えようと、同地区で仕事をする企業らが中心となって12年前に設立。路線バスの存続活動に取り組んでいる広瀬学区町内会連合会(瀬良好史会長)に毎年支援金を贈ってきた。
 また設立と同時に、2週間に1度程度、安心安全のためのパトロールを自主的に行い、ダンプのマナー向上やポイ捨ての禁止、積み荷の安全性などをチェックしてきた。このほど更により公的に認められた方法で対応していきたい―と申請を出し、同委員会メンバーの中の16人が講習などを受けて、隊員として実施者証が交付された。また車両も青色灯を取り付け、「青色パトロール車両」として陸運局からの許可も得た。総事業費は90万円。
 通常は2―3人が車両とバイクに乗り、事務局をスタートして10カ所のポイントを巡る。途中、車両の通行が困難な隘路などはバイクで見に行く。不審者はいないか、留守宅や廃屋、空き家などに異常はないか、不法投棄や落書き、マナー違反の車両はないか、水難事故車両はないか、一見して違和感のある高齢者はいないか、など、気がつくところをチェックして回る。
 粟木原会長(75)=写真=の話「企業の団体でも、実績や熱意があれば許可してもらえます。近年は不審者の出没なども増え、地方といえど安心安全が守られにくくなっています。社会貢献の一環として、他の団体にも続いてほしいです」。
 なお講習参加者は以下の通り(敬称略)。粟木原明人・溝平敦祐・松尾 勇・樋口公規・溝平美和(㈱六共)、林 寿和(西福開発㈲)、中嶋伸忠・中嶋栄子(㈱フカイ)、吹原幸四郎(㈲山善組)、粟木原孝司(美豊㈲)、三島秀男(㈲サンアイランド)、藤井継道・上野真吾(㈱一瓢組)、藤原慎大(㈱備後総業)、内山善稚(内山興業㈱)、三島伸二(㈱広瀬開発)。