コスト削減、杭の折れ残りなし
株式会社六共では全油圧式アタッチメント及び専用バックホー(ユンボ)、および作業工程の短縮と安全性に優れたイモムシケーシングを開発しました。
硬い地層まで深く打ち込んだ杭を掘り出すには、従来はオーガーケーシング工法などが一般的で、腕の長いクレーンベースにリーダーという軸をつけ、9m程度の長いケーシングという鉄パイプを取り付けて回転しながら杭を包むように掘り下げていく。
このほど開発したイモムシケーシングは、パイプ自体を3-5mと短く切り、ジョイントで繋ぎながら堀り進めていく。さらに、バックホーの
アーム部は中折れ部位を工夫したことで、狭い範囲での作業ができるようになった。これにより、短く刻んで屈曲しやすくさせることで、途中で曲がった杭を傷つけたり折ったりすることがない 。
特徴
- リードが要らないため、頭上障害物(橋梁や歩道橋、電線など)下での作業ができる
- 全油圧式のアタッチメント及びバックホーを採用しているため、無振動、無騒音で施工できる
- 杭先端付近まで土圧の杭密着を最小面積で切断できるため、従来の大型クレーンを必要とせず、杭重量つり上げクレーンのみで済む
- 作業機械がバックホーであるため、杭位置よりも離れて作業ができる(三点式重機よりも作業半径を大きくとれる)
- 隣接構造物に近接して作業することができるので市街地の工事も有利
- 重機以外は4トントラックで運べ、組立もケーシングを寝かした状態で始められるため工期も短くできる
数十年前は打ち込み型の杭が多く、土中の様子で曲がってしまうことも多かったようだ。弊社の発案したケーシングは様々な状況に対応できます。最近話題が多い杭の問題ですが、打突系が多かった当時の建築物が老朽化しており、今後建て替えが増えることも予想されます。折れて杭の先端を土中に残さないため、悔いのないような安心確実な施工をお引き受けいたします