福山解体工事業研修協議会 災害時避難放送車両を導入 解体現場や空き家等パトロール

非常時には避難場所の告知巡回

 福山解体工事業研修協議会(粟木原明人会長=14社、事務局=福山市入船町2―8―1、電084・973・1438)はこのほど、災害時避難放送車両を導入した=写真。普段は主に福山市内の解体現場等を巡回しながら、規則に基づく安心安全な作業が行われているかをパトロールする。
 同車両は選挙カーを改装した専用車で、高性能なパワーアンプや大型スピーカーを装備。緊急時には避難場所等を告知し巡回する予定。通常時は、解体現場のほか空き家や通学路等を巡り、防災や防犯、子ども達の見守り活動に協力する。
 国交省はこのほど建設業の許可業種区分の見直しを行い、「とび・土工」に含まれていた「解体(業)」を業種として新設。重大な公衆災害の発生や環境への配慮、老朽化した建築物での事故に対応するためで、請負金額500万円未満の軽微な解体工事でも、解体工事業登録を受けなければ工事ができなくなった。
 パトロールでは、現場の様子はもとより、掲示板や近隣対策の有無、分別解体届出の許可証、工事会社名、解体業許可証、現場責任者・緊急連絡先などの明示について、適正でないと思われる場合は市の建築指導課に連絡するとしている。
 粟木原会長らは「これまで加茂町広瀬地区及び加茂町全般の青色防犯パトロール活動等を行ってきました。そうしたボランティア活動等の経験を役立てたいと思っています」と話し、同活動に対して福山市からの認可が得られれば―と関係部署へ協力を呼びかけている。

経済リポート2020年2月1日号より